はじめての 当店からの 配達拒否
とある注文が キャンセルになるよう・・ 花屋の 僕は、祈っていた
そして、昨日、フラワーネットの本部 から電話が来て、正式に キャンセルが 認められ、僕は ホッとした気持ちになった。
ある 北海道外の企業の 社員会から 札幌在住の 一人の女性に お届けする お誕生日の お祝い の花束・・・
僕は、この花束を 配達したく なかったのだ。
電話によれば、向こうの 社員会の ご注文を受けた花屋さんの 考えも同じ。
最終的には、お受け取り主の 女性の 夫と名乗る 男性が、本人に ちゃんとした状態で 花束を 渡すか? どうか? という面で・・・ 信用できない! という判断だ。
この ご注文は、正式に キャンセルとして受理された。
今から 一週間前の 4 月 20 日・・・ いつもと 変わらぬ 普通の花束の配達・・・
その日も 僕は 伝票に記載された 配達先の女性に これから配達に伺いたい旨を お知らせすべく、電話をかけていた。
ところが、相手先が その携帯電話に出ない! 「今、お電話に出られません。」というメッセージ。 留守録にもなっていない・・・
しかし、それも よくあること・・ 着信履歴は 残っているのだから 電話していることは向こうに 伝わっているだろうと思い、連絡を待っていた。
その日の配達は、無理かと思っていたら 夜になって電話が入った。
ところが、その電話の主は、ご本人の女性ではなく、女性の ご主人と名乗る 男性からだった。
それで、この電話は、妻の使っていた携帯なのだけど、今、いろいろあって (匿名だから書いてもいいと思うけど 詳しい状況は伏せます) その電話を、その ご主人が 持ち歩いていて、奥さんに かかってくる 電話を受けて いるらしいのだが・・
いろいろな事情から、奥様宛ての その 花束の配達は、キャンセルになるか と思われたのだけど・・・ せっかく 花束を作ってもらったのだから ご主人が うちの店舗に 車で 取りに来る・・ というのである。
ただし、その後の話が問題で、取りに来るのは、5日後の、 4 月 25 日。
それだけ、日数が経てば、枯れてるでしょうが、せっかく作ってもらったのだから その 枯れてる 状態でもいいので、持って帰りたい! というのである。
しかし、そんな事は、花屋として出来るわけがない! 例えば、八百屋でも、果物屋でも 魚屋でもいい・・・
いくら お客さんが 数日放置して 腐った魚を 売ってほしい! と言って来たって、 それは、困惑するに決まっている!
結局、僕は、その時、用意した花束を 自宅にでも 持って帰って飾ることにして、5 日後に 新たな 花束を 用意して お渡しすることにした。
だが、不思議なことに その男性は、せっかく作ってくれて 申し訳ないから、その枯れた花束の方でいいから そっちを持って行く! と言うのだが・・
当然、そんなワケにいかないので、新しい花を お渡しする ことで、説得して 納得していただいた。
さて、お客さんが、来店する前日、念のために 翌日のご来店を確認するために、再び何度か、電話をかけてみた。
電源が切られていて 繋がらない。 仕方なく 僕は、翌日、約束の時間に 花束を用意して 店で待っていた。
でも、いつまで経っても 男性は現れない。 1〜2時間ほど過ぎて、もう一度、電話をかけてみると、その男性は すぐに出た。
こちらで、わかっている 連絡先は その 奥さんが、以前、持っていたという携帯の電話番号しかないのである。
出るのは いつも その夫と名乗る男性ばかり・・・ もちろん、いろいろな ご事情はあるだろう・・・
男性は、仕事が忙しくて 取りに来れなかったことを あやまり、そして、その日の夜、向こうから電話して、その後、花束を取りに来る! というふうに説明した。
そして、夜になったが、やはり、男性は 現れない。 電話しても 通じない・・・
再び、作りたての 新鮮な状態で 花束を ご用意したのだが・・・ 朝、作って、午前中は来ず、再度、引き伸ばされた 夜になっても 取りに来ない・・・
その日は、二度も 綺麗に包んだ 花束のラッピングをほどき、注意深く 花の水を切らさないように手を尽くしていいた。
男性は、仕事は 忙しいようである。 だが、夜中まで待っても、結局、現れなかった。
この時は、電話の電源を、向こうが切っていたから着信履歴も 残らないハズである。
しかも、僕は、よく考えてみれば、花束の 直接の 受取人である 奥さんの方と 一度も 話していない。
そもそも、この男性に 花束を渡して、いつ頃 今、一緒にいない 奥さんに 花束が渡るのだろうか・・・・?
この花束は、もともと、会社の社員会から、奥さんに お贈りする 花束で、この男性のための花束ではない。
もしかして、この男性は、わざと、この花束を枯れさせて、枯れた状態で、受け取りたいのではないだろうか??????
いや いや いや まさか〜〜〜wwwwww ・・ と そんな 押し問答までが 頭を よぎり始めた。
翌日は、もう すでに 奥さんの誕生日という お渡し予定日 から、6 日が 経過していた。
この件に相当、振り回されている。 ご本人である、奥様とは 一度も話せていない。
ずっと、この注文を受けた加盟店さんと、フラワーネットの本部とは、逐一、連絡を交わしていた。
担当者の方も わかってくれていて、もう この配達は、新鮮な花の状態で 奥様に 果たして渡るのかどうか?
しかも、ご本人と直接 話がつかない状態で、奥さんの携帯電話を持っているのが、この男性なのだから、これ以上の進展も無く・・・
すでに、利益 度返しで、花束を、もう一つ新たに作成し、 お約束の時間には、2 度も 無視して 取りに来られない・・ ということで・・・
もう・・ 特例の 「ご本人への配達不能」 ということで、ご注文主の方に ご説明しよう ということになった。
まぁ・・ しこりの残る パッとしない気持ちになったけれど、仕方ない・・・
もう、男性からも 電話は、来ないだろう・・ フラワーネットの お姉さんも、「もう何回も お電話していて、着信履歴も いっぱい残っているので、こちらからは、逆に これ以上、おかけしない方がいいでしょう・・」 ・・と、そんな感じの話に決定した。
そうしたら、その後、男性から、電話が来たのである!!!(笑)
なんか・・・ 上ずった声で、お詫びするような感じで、「すいません・・ 出来ないとは思いますが、例えば・・ですよ、キャンセル・・ みたいな事って、で、出来ないでしょうか?」 って言って来たので
僕は、これは、グッドタイミングと思い。 「大丈夫ですよ!」 と お答えした。
そうしたら、僕が困ってないのをみて、少し 予想外だったのか? 向こうは 逆に もの凄く 困惑して
「あっ・・・ あっ・・・ やっぱり・・・ それじゃあ 悪いし、ご迷惑をおかけするから・・・」
「受け取るの遅くなって、花束が 枯れてもいいんで、今日の夜・・ 僕が 取りに行きます。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「いや・・ だから・・ 枯れた 状態でもいいんで〜〜・・・・・」 と そう言うのである。
また、枯れた状態で 欲しがっている。 枯れた状態で 今、上手くいっていない 奥さんに渡すのだろうか・・・
申し訳ないから・・ せっかく 作っていただいたものを捨てるのも もったいないので・・・ 枯れた状態でもいいから・・・
しかも、本来の、受取人である 奥さんと ぜんぜん 話ができていない。
この花束は、もともと、会社の社員会の皆さんから 奥さんに 心を込めて 贈られるはずの 花束である!!
僕は、決心した!! これが、正しいか? どうか? それは わからない
花屋になって初めて そして 生まれて初めて 「配達拒否」 を 僕はしました・・・
僕の花屋では、この 花束を 配達いたしません!
これは、僕の 独断と 偏見による 決定です。 責任は 甘んじて 自分が受けます。
そして、丁重に 男性には 配達を お断わりした。 男性は、かなり慌てだして、
妻とのことは 個人情報だから 事情は、向こうに説明してほしくない・・・
あと、そこに来て 今更、妻の今 いる 住所なら 知っていることは、知っているが・・・ とか言いだして、
・・ 奥さんに直接配達できるなら・・ とも思ったのだけれど・・ 配達に行くのも 住所だけではなく、電話番号を知りたいのだが・・ それも適わず・・
男性は、 「やはり、自分が どうしても・・ 枯れててもいいんで、花束を 店に 取りに行くのが一番いい!」 って、ずっと、説得してくるんだけど・・・
結局、お断りしました。
フラワーネットの本部の方にもそれを説明して、その中で、僕は、どう説明したか? というと、
伝票に記載された携帯電話に 出られるのが、ご本人ではなく、ご主人なので、この方と話すしかなく、しかも 5日後に受け取り ご希望という事なので、再度、利益を度返しして、新しい花束を ご用意し・・ 二度の、受け渡しの時間を 完全に無視して取りに来ず・・ 時間が経って鮮度の落ちた (枯れた) 花束を欲しがっており・・・
しかも、更に その後、奥さま ご本人の手に どの程度 鮮度の良い状態で 届くのかどうか? 「信用が出来ない」状態。
と 状況説明し、本部の方も、もう ご注文主の方から 奥さんの 新たな ご住所 ご連絡先 が わからない限りは、この ご注文は キャンセルというカタチにしていただいた方が よいのではないか? ということになった。
それで、ただ・・・ ご注文を受けた、客受け店の花屋さんの方が、直接、この男性と 話をしてみたい ということで、その結果を待っていたのだが・・
その お花屋さんの 担当者さんも、一度は・・ 他の花屋さんなら やはり、配達できそうな・・・ 的な 話し合いになったものの・・
男性の話が その後 二転三転して・・ 結局最後は 枯れててもいいから 夜遅くに 自分が(うちで作った) 花束を 取りに行ってあげよう!! と、いう話が出て・・
その 花屋の 担当者さんも この男性に 花束は お渡ししない方がいい・・ という結論に達し 最終的には 僕と同じ判断になった。
で・・ 個人情報も 守りながら、配達不能ということを ご注文主にはお伝えしてもらい、
お代も いただけることになりました!!
(尚、この男性と 奥さんが、今、どのような ご関係になっているか? 匿名になっているから話してもいいとは思うんだけれど・・・・・・ それは、伏せておきます!! 個人情報なので・・)
しかしなぁ・・・ 行き場の無くなった 花束 君・・・ これが、可哀想で・・・
花束を解いて、 器に それぞれ入れて、店を飾ることにしました。 せっかくなぁ 頑張って 咲いたのになぁ・・・
この花達 は、私と一緒に 店で 過ごしてもらうことにする!! 活躍させてあげれないで メンゴ・・・である!!
出来るだけ 綺麗に飾って 生涯を閉じさせたい
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