水木しげる さん 死去 たくさんの宝物を もらいました・・
『墓場の鬼太郎』や『ゲゲゲの鬼太郎』を描いた時の 原稿 は、『百鬼夜行絵巻』等の 歴史的な 妖怪絵巻 と 同レベル、または 遙かにしのぐ 文化財に 位置づけられるだろう。
漫画家の水木しげる(みずき・しげる、本名武良茂=むら・しげる)さんが30日午前7時18分、多臓器不全で東京都内の病院で死去した。
93歳だった。
妖怪は 室町時代以前から 描かれているようなんだけど・・・ 日本史上でも 五指に入る 妖怪絵師だったのではないだろうか?
北斎も描いているし、妖怪は 堂々たる 正式な日本の文化財だ。
子供の頃、テレビアニメ の 『ゲゲゲの鬼太郎』 を見ていた。
鬼太郎の武器 チャンチャンコ と、下駄 と あとは、髪の毛が 手裏剣みたいになって ぴゅっ ぴゅっ ぴゅっ ぴゅっ・・ っと飛ぶ アレ(笑)
長髪 ロンゲで、目は なぜか 独眼。
飯窪・・・・いや 違った(笑)・・ 一反もめん に乗って 空を飛び、塗りカベ が立ちふさがる。
猫むすめ に こなき爺ぃ、砂かけ婆ぁ・・ ねずみ男 は、どケチで おもしろい。 お馴染みのキャラクターだった・・・
いつも 時々、どこかで 目にしていた。
その後、大人になって しばらくした後、今度は、水木しげる が 残した もう一つの ジャンルの作品群、戦記もの や 昭和史を読んだ。
僕達は ここで、 戦時中、玉砕した人達と 同じ目線で あの悲惨な戦争を 疑似体験することができた。
今まで、小説や 書物では どんなに読んだって はかり知ることのできなかった
実際の目で まざまざと その場で、目撃し 体験してきた人の絵で
当時、元気に生きていた人達が、読者の目の前で 笑い・・泣き。。傷つき、、、 そして 悲惨な最期を遂げてゆく・・
水木しげる 本人も 戦場で 片腕を斬りおとされ・・ その時、残った 二の腕が 頭と同じ大きさに 腫れて膨れ上がり、傷口に ウジ虫が湧いて ・・ そのうえ マラリアになり 皮膚病になり・・ 奇跡的に ダイハツで 敵の魚雷艇に発見されず 後方のラバウルまで 生還して
よ〜く 帰って来てくれた ものだと・・ 心から 感謝したい。
戦後の混乱期、 片腕というハンディを乗り越え 絵を描き続け・ 妖怪の市民権を確立した。
妖怪民権運動?(笑) の立役者・・・
水木しげる がいなければ、テクノロジーが進歩してゆくうえで、日本の 妖怪文化は滅びていたかもしれない・・・
今も 妖怪ウォッチ など 新しい妖怪たちが 生まれてきている中、鬼太郎に出てきていた妖怪たちは、古典妖怪 という 新しい 位置づけで、殿堂入りされて もらっているらしい。
その古典妖怪を 世に知らしめた 水木しげる は、のんのん婆ぁ という 幼少のころ お手伝いさんだった 一人の女中さんから 妖怪の事を 教わったという。
だから 日本の 妖怪文化を支えたのは 実は のんのん婆ぁ なのかもしれない。
だが、私たちは、そんな妖怪が 住みやすかった 古き良き 夜になったら おっかなかった日本を破壊し、道路をひき、建物を建て・・ 近代的な都会を作った。
そして、何よりも 夜、動きまわる 妖怪たち の天敵である コンビニエンスストアー を 乱立した・・
確かに それによって 犯罪は減ったが・・ その代わり失った多くを みなさんは気付いているだろうか・・
大昔、真っ暗な 闇の中で 家族が身を寄せ合って恐怖を克服した 連帯感・・・
自然や 未知の者に対する 畏怖 と 勇気・・
下の動画・・・ これは、西洋のダイモン(デーモン?(笑)悪魔) が 日本にやってきて 日本人どもを餌食にし始める映画。
今でいえば、外国の人間味のない ゾンビだとか、ジェーソンだとか・・バンパイヤ といったところだろうが・・
それに対抗して 北は北海道から 南は沖縄まで、日本全国の妖怪たちが 集結して 力を合わせ 打ち払う というストーリの映画。
TPPや 安全保障問題で アメリカの言いなりの今の 日本人に是非 見てもらいたい。
妖怪には 戦いに不向きな奴だって いっぱいいる。 正直、ポンコツな寄せ集めに見えるが・・(笑)
でも、日本の妖怪たちは、みんなで 勇気を奮い起こして 団結して戦いを挑む。
あきらめない!w どんな強敵にも 弱点が必ずあるのだ
落ち着いて、相手を研究し、相手の弱点を見つけて 協力してそこを突く。
さぁ 大変だ! 日本の 妖怪たち は 戦いに あまり向かないけど(笑) 西洋の ダイモン (デーモンだっちゅうに・・(笑))を やっつけて 追い払う事ができるのか?
私たちは、水木しげる の亡きあと、この 貴重な文化を 受け継いでゆくことはできるだろうか?
のんのん婆ぁ が、幼き日の 水木しげる に 空想力の トレーニングを施したように、子供達に 夢と、ちょっとした 畏怖 と 勇気 を与えてあげることが出来るだろうか?
恐怖を克服するには 恐れている相手から逃げずに、その相手の事を研究し、調べ、よく知ることである。
知れば 怖い相手なんか いなくなるって事を 教えてあげることが出来るのだろうか?
日本の未来は、チビっ子 達の肩 にかかっている・・
今、日本に 本当に必要なのは、のんのん婆ぁ や、水木しげる のような、優れた イメージトレーナー なのではないだろうか?
もし、天という存在が あるのなら 水木しげる は、今頃、のんのん婆ぁ に会えただろうか?
幼馴染の 子分 ネコ安 に 会えただろうか? 戦友の 赤崎 や 小林 同郷の坂田 や三浦 に 会えただろうか?
戦争で 玉砕を否定し 遊撃戦に転じ 撤退命令を出し 命を救ってくれた あの 老中尉に会えただろうか?
ニューギニアの 森の人たち に 会えただろうか? そして 何よりも ねずみ男 を 筆頭に 妖怪たち 闇の住人達に 会えただろうか?
う〜〜ん・・ なんか・・ 会ってるような気がするな〜(笑)
水木さん、今まで いっぱい いっぱい 多くの宝物を 僕達に与えてくれて ありがとう。
のんのん婆ぁ にも よろしく・・・
最後に 水木しげる の 残した作品の 一部を此処に 貼って残したい。 どれにするか 迷ったが・・
新撰組の 近藤勇 のことを描いているので これを選んだ。
みなさん 近藤勇は 官軍に捕まって 首をはねられ その首が、さらしモノ に されてしまった事は 多くの人達が ご存知の筈。
でもね・・・・
跳ねられた 首じゃなくて 胴体の方 って、どうなったか? 知られていない と思いませんか?
墓場の人間模様を 描かせたら この人の右に出るものは そう多く いないだろう
新撰組 や 近藤勇 を描いた 作品は、数多いが・・ 水木しげる の描いた 墓場の情景には、他の どんな 作品にも 描かれていない・・・
お役人に ワイロを渡して 亡骸を掘りに行った 残された 身内だけの 素朴でリアルな 悲しみが 描かれていた・・・