この話は、当ブログに掲載するか? どうか? とても、迷いました。 でも、載せようと決心しました。
みなさん、今日の この記事の動画には、ショッキングなシーンが含まれています。
中沢啓治さんといえば、原爆をテーマとした 漫画、『はだしのゲン』で有名ですが、・・・・・・ 実はですね・・・ なぜ、この作品が、未だに高い注目度をあびているか? というと、これを描いた 中沢啓治さんが、原爆が広島で爆発したとき 自身は建物の塀の影に入って熱線を浴びずに奇跡的に怪我をせずにすみ、 その時、自分で体験した そのまま を漫画にして・・・ 絵にして描いているんですね。
・・・・・ で、この作品を描くまでの エピソードも ひじょうに アーティスト独特の 想いであるとか・・・ 苦しみとかがあるんです。
まず、この方は、若い頃は、原爆に関する作品は一切描いてないわけなんです。
どういう事かというと 昔の日本では、広島、長崎で原爆の被害にあった人たちを ひじょうに 嫌な目で見ていた訳です・・
気持ち悪い・・・ というか? 今でも福島の子供達が転校すると イジメられるから ぜんぜん、同じなんだけど・・・
放射能がうつる (伝染する)・・・・ とかですね(笑)
そんなので もう二度と原爆と言う言葉を口にすまい と決めていたらしい・・・ いや・・・ そう強制的に 捻じ曲げられてしまったのです。
だから そのままでは、 この 『はだしのゲン』 という 世界的にも貴重な作品は日の目を見ずに 葬り去られてしまったハズなのですが・・・
ところが、その後、1966年(昭和41年) あの時、一緒に被爆したお母様が亡くなり 、広島に戻り火葬した際に 普通は、骨が残るものだけれど
原爆の 放射能によって長年、身体が蝕まれ お母様の骨が 無くなってしまっていた事に怒り・・・・
(火葬場で焼いて 他の ご遺族のように ハシを持って 骨を 拾おうと思っていたら 最期に家族に残される 一握りの 骨までもが 原爆という悪魔に奪われてしまった。)
原爆という言葉から逃げ回るのでなく、漫画の世界で戦うと決意し
そうして それから描かれた いくつかの作品のうちのひとつが・・・ この 『はだしのゲン』 なのです。
最初の原爆に関する作品なんかは、どこの出版社からも掲載を断り続けられるわけです。・・・
とにかく、その頃の日本はアメリカの圧力がすごくて 編集長に 「CIAに捕まるかも知れない」 と言われたのだけれど、「喜んで捕まりますよ!」 と答え、描きあげてから 二年を費やして ようやっと世に出したりしたらしいです。
このアニメは、 フィクションではありません。
この 描写は、後に漫画家になった作者本人が 、あの日、あの時・・・ 実際に見た そのままを 描いたものです。
現実に起こった事です。
実際に その時、体験した そのままを後年、脚色なしに描いた作品です。
まず、この作品には、いろいろな意見を みんな残しているのだけれど、広島ではなく 同じ原爆被爆地の長崎県の県関係者は、
この作品が 「原爆への憎しみ伝えた」 という見解を持っているらしいです。
この本 『はだしのゲン』 は 日本中の図書室に置かれて 子供達に それこそ ボロボロになるまで読まれたそうです。
クリック
↓
中沢啓治さん死去:「はだしのゲン」 県内関係者から悼む声「原爆への憎しみ伝えた」 /長崎
また、それだけではなく、海外からも高い評価を得られているみたいですね。
・・・・・・・あと
今日は、もうひとつ重要な話なのですが 『はだしのゲン』 について 「ギギギ・・・」 というキーワードについて お話したいと思います。
僕が、昔 見た 『はだしのゲン』 の事を紹介した本の中に 上の動画にもあるように お父様と お姉様と 弟さんが建物の下敷きになって 燃えていってしまう描写があって・・・
その時は、まさか この人が、現実に目の前で見たそのまま を描いているとは知らなかったのですが・・
お父様達が 焼けていくとき 「ギギギギギ・・・・・」 と声を出していて・・・ 僕には、それが すごく 印象に残ったとういか その後、長年、トラウマになってしまったのです。
でも、それは、僕だけではなく 他の この作品を読んだ子達も同じだったようだし 何よりも 実際に ご家族のその苦しみの その声を聞いた 作者自身が、小一の時 その声を こころ の中に抱えてしまったようで、作品の いたるところで、 人が苦しむシーンで 「ギギギ」 という声を発しているのが伺えるのです。
でも そうなるだろうな〜〜 抱え込むだろうな〜〜(泣)
そういう意味で、この作品における 「ギギギ」という キーワードは 当時、この漫画を読んだ人にとっては、大変、大切なキーワ−ドなのです。
今日は、最後に みなさん このサイトを見ていただいて 締めくくろうと思います。
完全保存版!!【はだしのゲン「ギギギ」データベース】〜 ← 今日は絶対にクリック