2010.02.28 Sunday
ジャンヌ・ダルク
JUGEMテーマ:アート・デザイン
本日の投稿は、みなさんの こころ に傷をつけるかもしれない。でも、retrieverには解らないが、神様というものを信じたいと思う人達には、おもしろく読める投稿なのではないだろうか?
そういうものを信じたくない人は、集団ヒステリーや精神的なトランス状態がもたらした、数ある歴史現象のひとつにすぎないと 考えて読んでもらってもいいです。
ジャンヌ・ダルクは、学校の歴史の教科書にも出てくる 100年戦争で活躍したフランスの国民的英雄だが、 男の人の名ばかりが目立つ「世界史」の教科書の中で 珍しく女性の名前が出てくるのには、何か特別な理由があるのだろうか? そこのところである。
一般にジャンヌ・ダルクというと、どういうビジュアルが浮かぶだろうか? 若くて美しい女戦士 といったイメージが強い。
そして、最後に敵に捉えられ 大衆の面前で火あぶり にされて死んだ という強烈な印象がある。
なんで、この人は、こんな立場になって殺されてしまったのか?
ジャンヌ・ダルクは、声を聞いた。 というのである。
それは、聖女カトリーヌ、マルグリット、大天使ミカエルの声だったという。
その声にしたがって、ごく その辺にいる十代の女の子が、王位継承のラインからはずされていたシャルル7世をランスで戴冠させたのだ。
ランスで戴冠させるといっても その間にイングランドと闘い 陣頭で甲冑を身につけ 旗手となり これを破り続けたのだった。
ところが彼女の役割というのが終わって、 本当は「羊を飼って家族と暮らしたかった」のだが、 王室も 今更、放すわけにもいかず そのまま軍に置き、 しかも 醜い派閥争いの犠牲となり どんどん孤立化させてしまった。
その結果、戦いは不利となり ジャンヌは敵兵にとらわれて捕虜となってしまう。
イングランドに連れて行かれたジャンヌは、無学なのに 老獪な聖職者達をギャフンと言わせるほどの論理を説くが、字が読めない事を利用され 騙されて異端者であるという書類にサインさせられてしまう。
ただし、その為、死刑はまぬがれるのだが、監禁された牢の中で 嫌がらせをされ 徹底的に叩き潰され その後は火刑とされた。
ところが、それから ずっと歴史が流れ 冷静に彼女の事が研究されて 今ではフランスでも そして、彼女に魔女というレッテルを貼り 火刑にしたイングランドでも ジャンヌを聖女として認めるようになった。
ジャンヌの事を研究しようとすると、男性の場合、美しい女性が囚われの身になったという史実から どうしても色めきだってしまう。
retrieverですら どうしても そういったものを かなぐり捨てきれないのである。
でも 簡単・・・・ そういう時には 人の目を借りてしまえばいいのだ。
ジャンヌ・ダルクを題材とした映画や曲は多いのだが、男性ではなく、女性の描くジャンヌを探してみた。
どうしても 純粋な目で歴史人物ジャンヌ・ダルクを捉えたい。
日本のアーティストの 浜崎あゆみ の曲の中に ジャンヌをモデルとした曲がある。 それを観てみようじゃないか。
まず浜崎は、ジャンヌを 女性として自分より上のランクに位置づけた。 プロモーションビデオの中に出てくるブドウは、ジャンヌ自身の うんこ をあらわしている。 彼女は食事を与えられず、自分のうんこ を強制的に食べさせられた。
強い信念を貫き通す強烈な姿を トラウマにしてしまったのだろうか? しかし、女性からみると こんなに鮮烈で美しくみえるかな・・?
最後に 棺 に入れてあげるのが 優しい。 本物のジャンヌは、棺 にも入れてもらえなかった。
ジャンヌは旧教徒、新教徒が長く憎しみあい殺しあったヨーロッパの歴史上、特殊な人物だといえる。
彼女は、100年戦争の最中フランス人でカソリック教徒だったのだが、今では敵国だったイギリスやプロテスタント達からも 人気がある人物なのだ。
一般に火刑で、断末魔の叫びをあげ 苦しんで死んだのではないかと 想像してしまうが、実際にはそうではないらしい。
ただし、彼女への虐待は、むしろ 炎と煙で意識を失って、死んだ後の方が激しかった。
なぜ、死んだ後、生前以上に徹底的に虐待しなければならなかったのか? ここに ポイントがあるように思える。
ジャンヌをイジメぬき 最後に最悪の苦しみを与えようとしたのだが・・・・・・
信仰心のあつい彼女は、自分が死ぬか意識を失うまで、見えるところに十字架をかかげてほしいといい そのとおりにした。
そうした情景を見ていた 広場に集まったイングランドの民達は、さすがに 敵国の娘といえど 「かわいそうだよ〜・・」 と同情しはじめた。
火刑にし、火を点火し、炎が回ってくるまで彼女は泣き喚き 聖人達の名を呼び 最後に「イエス様!!」 と三度 絶叫した。
ところが、 その後、信じられない事が起こった。
「すべてを委ねます。」 と言ったきり 上を向き 十字架を見ながら 燃え盛る業火の中 おだやかになったのだ。
それを見た人々は、戦慄して これは、もしかして 本物だ! 本物だ! と騒ぎ出したという。
ジャンヌは、美しく神々しい表情となっていったように見えるのだった。
あわてたのは彼女を無理やり異端者にしたてあげ 惨めな最後を公開しようとしたイングランドの教会の関係者だった。
死んだことが確認されたあと、一度、炎を消し、わざわざ衣服を剥ぎ取り、当時、魔女のシンボルと考えられていた両性具有で無いことを 人々に見せつけ ジャンヌが特別な人ではなく、ただの女である事をさらした。
だが、もしかしたら神の声が本当に聞けた人だったのか?・・・ だとしたら そのジャンヌに とんでもない事をしてしまったのでは・・・・ という恐怖はぬぐえず
最後の審判で復活されて 出てこられたら大変だとばかりに そうは、できぬよう肉体を徹底的に灰になるまで焼き まだ、安心できなかったのか、その灰も念の為、土ではなく必死になって、川に流したのだった。
彼らは、生きている間は、ジャンヌをイジメてゲラゲラ笑っていたのだけれど もう死んでしまっては、どうする事もできず、残りの生涯を 神に愛されていた娘に大変な事をしてしまった。 と、悔い続け、苦しんで、苦しんで生きたのでは? と考えられる。