人類 月に立つ
1969年7月20日、今から40年も昔、 昔はやった懐かしのファミコンと、同じ程度の性能のコンピューターで、月まで冒険した人達がいた。
緑道、天文 夜空のはなしのコーナー、 今日は、有名なアポロ11号のはなしだ。 この投稿は長くなるけど一度は載せなければならないので・・・・・・
最近、「隠された真実」等の話題もあるけど、 まず、今日の話がベースとなるので、しっかり記しておこう。
11号着陸の背景には、いろいろな話があった。 例えば、二人乗りの月着陸船に乗った、ニール・アームストロングとバズ・オルドリン どちらが人類最初に月に降りるか?
バズ・オルドリンのお父さんは、 「二番は名が残らん! おまえがニールより先に何としても降りろ!」 と、さんざんプレッシャーをかけた。
その為にバズ・オルドリンは悩むのだ。
バズは軍人で公務員、 ニールは民間人。 「政府は民間人を先に月に立たせたいんだ !」 と、寝てもさめても その事を考えてしまう。
お父さんの気持ちと板ばさみ・・・・・・ 悩んで、悩んで、上司に「どちらが先か? はっきりと 命令してください! お願いします!」 と相談した。
司令船操縦士のマイケル・コリンズは、月着陸船が月面から作業を終え上がって来た時、うまくドッキングできず、 着陸船のニールとバズの回収ができず 一人でおめおめ 地球に帰ってきてしまい 両名の奥さんに 泣いて謝る夢を見るくらい プレッシャーにもがき苦しんでいた。
「先に月に降りるのは ニール・アームストロングだ。」 と上司。
「解りました。 これでスッキリした。 ありがとうございます! これで集中できます。」 とバズ・オルドリン。
マイケルは、シュミレーションでドッキングの練習を 何かに とりかれたように真剣に繰り返していた。
「司令船操縦士が、君で僕達は幸運だったよ。」
ところで彼らの時代の世論はどうだったのか? もちろん今と同じで、宇宙開発に批判的な人達も多かった。
恵まれない子達も多いのに くだらない宇宙の為にお金をかけるのか?
それに、「何の為に月に行くのか? それで・・・・・? 行ってどおするの?」 という人もいる。
しかし、それでもアポロ11号は打ち上げられ、月の周回軌道に載った。
現在でも「月への旅」について賛否両論あるとは思う。 しかし、今日は、可能な限りみなさんに、当時の月着陸船乗組員の体験に近づいて 実感していただきたいと思う。
これ、当ブログの得意な描写なので・・・・・
さて、11号の着陸船の名は「イーグル」。 あなたは、いよいよ 愛機 「イーグル」 の操縦席に乗り 司令船から離れた。
「行ってくるよ! マイケル! 帰りに上がってきたら、ちゃんとドッキングしてネ!」
シューー シューー と噴射して 着陸態勢に方向を変える。 その頃、地球では、世界中の 月着陸に興味のないはずの人達も あなたの着陸を 「えっ!? 着陸するの? どれ? 見たい!! 見たい!!」 と言って、テレビの前に集まっていた。
「よっと!」 月に対して斜め横の角度で横っ飛びに降下してゆく。 地上との交信が忙しくなってきた。
いよいよ腕のみせどころだ。
もし、着陸したとき岩や 窪みに脚をとられて、傾きすぎたり、横転したら二度と月から飛びたつ事はできなくなる。
あくまでも、平らな、石のないところに降りなければ、 月の上で宇宙服でボーっと立って死ぬのを待つしかなくなる。 ふたりとも地球に帰れなくなる。
しかし、マドの外を見ると、着陸しそうな地点に直径100m程の窪んだクレーターがある。 中にはゴロゴロ岩石がある。
「あれれ、どうも、クレーターに墜ちそうだよ。 噴射して、その向こうへ飛び越そう!」
あなたは、自動操縦を切り 手動で シューー! シューー! シューーー! とバランスを取りながら小刻みに噴射していく。 「噴射の燃料はもつかな?」
「でも、ここでケチっても・・・・・ 使い切ってもいいから クレーターを・・・飛び越さないと・・・・・
地上では反対派の人達も 他の国の人達も みんなが、 「あ〜 あ〜 クレーターに・・・・ 飛び越せ! 飛び越せ〜 !」 と みんなが 心配してる。
シューー! シューー! シューーー あなたは残りの燃料を使って必死にクレーターを越えようとする。 その向こうには平らな 砂地が待っている!
シューー シューー!
「超えろ! 超えろ! 超えろ! 」 頑張れ! 愛機 イーグル号!
月面の細かい砂が舞い上がり、世界が注目する中、あなたは何とも上品に優雅に着陸して見せた。
地球のすべての人達があなたの着陸に 拍手と歓声をあげて、無事を讃えあった。
帰りは、マイケルがしっかりドッキングしてくれた。 めでたし めでたし