retriever のまわりのキャラクターの中でも 一、二を争う強烈なキャラクター。
詩人R・Fとはじめて会ったのは、大学の時だった。 もちろん強い衝撃を受けた。
黒いダブルの革ジャンに身を包み、髪はリーゼント。 チェーンがあちらこちらにぶら下り、黒いサングラス。
真面目にやっているのか? それとも ウケを狙っているのか? どう接っすればいい? 笑いたいけど・・・・・・・・・・
くっくっくっく・・・・・・・・一同 大爆笑 !! だった。
文学も哲学も 映画の話も 音楽の話も 何でも割り込んで入ってくる。
いつの世でも ありきたりな男達・・・・・・
ディスコ(クラブ?)に行っても ファッション雑誌を参考にしたようなものを着て テキストどおりの個性を演じる男 男 男 男・・・・・・
世の中、 特別な男というのは、なぜ、こうもいないものか?
オールマイティーに格好いい男の子達 可も無く、不可もなく格好いい男の子達・・・・・・
そんな静寂を つんざいて 詩人R・Fがやって来る。
黒いライディングスーツに身をくるみ くしを片手に グリースで光った髪を とかしながら 腰をクネクネ ツイストダンスを踊りだす!
全員大うけ! 彼を中心に みんな合わせて踊りだす!
毎朝 アメリカンの黒いバイクにまたがり登校する。
なのに、学部で一番の 優等生。 哲学も 社会学も 心理学も・・・・・・・・・・・・
retrieverは勉強しなかったから いつも奴の ノートを借りていた。
挨拶は、「うおりゃっ!」
奴がいた為に キャンパスライフは三倍は おもしろかった。 いや おかしかったのか?
人からなんと思われようと 自分を通す。 1950年代(ヒィフティース) ・・・・今は、ミッドセンチュリーって言うのか? を こよなく愛すR・F。
ツイストダンス・インストラクター R・F 黒装束で アメリカンバイクで疾走するR・F リーゼント頭のR・F
通常、人は万人に粗相無く振舞う。
ところがR・Fは、正直に 自分の価値観を伝えるのだ。 だから、時には喧嘩になるし・・・・・
作らない自分を見せて 100人いるうちの 99人が自分を嫌いになって、一人だけが気があったら その一人を全力で大切にする。
誰にでも経験があるだろう? 想いを寄せた人の前で、いい格好をすればする程、その人が遠のいて行ってしまう。
ところが、そんな時、気が付かなかったけど、誰かが自分を見ていてくれた・・・・という事が・・・・
要は自然な無意識な自分を気に入ってくれた人こそ、本当に大切な人なのだ。 という事だ。
嘘をついて、気を引くのも 時には手だけど だんだんと 重くなっていってしまうね?
詩人R・Fをビジョンで伝える動画・・・・ついに見つけました!
これこそ、当時のR・Fそのものだ。 今宵、あなたは、本当のR・Fに出会う。
さぁ! これがツィストダンスだ! おそらく今晩 詩人R・Fがあなたの夢枕に立つだろう! そして、連れて行ってくれるにちがいない!
今日はボリューム最大で聞いてもらおう。 曲は『クールライダー』です!
R・Fのいないキャンパスライフなんて クリープを入れないコーヒーと同じさ! 入学から四年後、彼は大学を主席で卒業する事になる。 そして某 名の知れた企業に就職し そして絶望する・・・・・
入学の時は、留萌の親の反対を押し切って来たというのだ。 だから、学費も生活費も1円も出してもらえない。
授業で使うテキスト、ノート、タバコに至るまで 新聞配達の奨学金で、何から何まで自分で、まかなっていた。 四年間それを貫いた。
学食では、いつも かけそば を食べ、つゆ も全部 飲んでいた。
夕刊の配達があるからと言って、誰とも遊べず コンパも朝刊配達があるから 一次会でいつも帰っていた。
それでも彼は、つらぬきとおしたのだ。
現在でも 彼の元には、若い男の子達が遊びに集まってくる。 なぜか? これは我々のように 薄汚れた大人達には理解できない事なのだ。
その理由とは・・・・・・
1・ 若者は不正を憎み これを絶対に許さない 汚れを嫌う
2・ 若者は叩きのめされても 叩きのめされても 絶対に立ち上がる。
3・ 若者は、人々の幸福を純真に望む その為であれば、自分は例え八つ裂きにされてもかまわない。
4・ 若者は、すべてを失う事を全く怖れない 失うモノなんてないし、仮に失っても なんぼでも生えてくる。
以上の事から 若者は、みなさんの為に必死で頑張る。 そして、最も 愛して欲しい みなさんに 裏切られ 心が傷つく傾向にある。
傷ついた若者達は R・Fの発する 何かに 感応してあちらこちらから集まってくる。
考えてみれば、正しいのは むしろ R・Fの方であって、 狂っているのは 我々 世の中の方なのかもしれない。