緑道

札幌の元花屋さんのブログ いろんな事 書いてます。

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2007.11.30 Friday

寒さを楽しむ

忙しい一日だった。
仕事しながらも電話がじゃんじゃん入る。
病院や老人施設での人事異動が多かったようだ。
それに、俺だけなのかもしれないけど、気温が寒く感じた。

この間、買ったダウンジャケットは、大活躍だ。
最近のダウンは、軽くて暖かい。
衣類の素材も年々、優れたものになってくる。

花屋になりたくない理由のひとつとして、店内の寒さがこたえるというのがある。
retrieverは寒がりなので、これはかなり辛い。
動いている時はいいのだが、少し休憩すると体が冷えて動けなくなる。

みんなロッカーにダウンやジャケットやカーディガン等を入れている。
リラックスできる素材が人気らしい。

それぞれ、体感温度によって重ね着したり、羽織ったりして調整するのだ。
良く見ると、この休憩時間に羽織っているものも、人によって個性があっておもしろいものだ。

やはり花屋だから、実用的だがそれなりにオシャレなものが多い。
この休憩時の羽織は、外見の他に内側の素材のさわり心地というのもポイントが高いようだ。
ムートンのように内側が、羊毛で毛布にくるまっている感覚のものや、フリースになっているものなんかはもう ずっとこのまま仕事しないで座っていたくなってしまうようだ。

retrieberもフライトジャケットのムートンのやつを持っている。
これは厳寒の時用で、内側が羊毛、モクモクしていて触り心地も最高だ。
B−3と言って、もともとは爆撃機の搭乗員が高高度でも寒くないように着ていたものだ。
すっごくあったかいので、冬の野外での天体観望会に着て行くときなんかも これを着ればバッチリだ!

レディースでもムートンの暖かいコートなんかでは、下に薄着が可能となるからまわりにちょっと差をつけられるようだ。

まあ、なんにせよ、暖かいジャケットというのは これから重宝する事は確かだ。

今日はそんなコートを何点か紹介しよう

ウールロングコート




一着あると便利なウールロングコート。
いきなゼブラの裏地が、脱いだ時にかっこいいんだよな。


AVIREX×KOOKS&CHELICAコラボレースアップN3Bロングコート




本格的ミリタリーブランドのN3B。
レディースなので、腕、脇腹部分が絞れるようにデザインされている・・
ボーイッシュなジャケットでシルエットが女性ってなんかいいな。


裾ファー付きロングコート




こちらはセレブ風♪〜
7分袖は、はやりのロンググローブとの組み合わせも考慮に入れての事。
自分に憧れるロングコートというのがコンセプトだそうだ。・・・確かにいえてる・・






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2007.11.30 Friday

なんとか今シーズン開幕へ

いよいよ、忙しくなってきた。
本日は飛び込みのお客さんも沢山、来店し配達あり、注文ありの大忙しだった。
葬儀も入り、予定していた事がだんだん後回しになる。

3月は、現時点で3店舗のディスプレイが入っている。
チームワークのダメージを回復させながら、溜まっていた仕事を 早業でこなしていく。

惣(そう)と鬱(うつ)の寒暖の差が日増しに大きく波となっていく。
大丈夫。   このくらいの心の時化(しけ)ならのりきれる。
あと、ちょっと工夫すれば、一年間は暴れられる。

明日は飲食店に桜の幹をまるごと一本立てる。
リハーサル無しの ぶっつけ本番だ。
午前中は公立高校の卒業式という事で花束を取りに来る人達がいるので午後からの現場になる。

遅くまではやれない現場という事が懸念される。
短い投稿だが、今日はこのくらいにして体を休ませておこう。

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2007.11.29 Thursday

人か?機材か?情報か?

 ショップの機械関係の老朽化が目立ち始めている。
これは、花屋だけではなくてもいえる事なのだが、はじめに旗揚げする時は何もかも新しい機材でスタートする。
しかし数年たつと傷みが目立ちはじめ、気が付けば代替の時期となる。
もともと花屋は、湿度が高いから機械はいかれやすいのだ。

 今、うちの店でいえば、オーディオは二代目だが、もう使えないし、パソコンはデスクトップのDVDが破損、ノート型は超旧式でヒンジ部がグラグラ、プリンターの新型の方は給紙不能、旧型の大きい方は厚いカードへの印字が困難、FAX付電話の子機がふたつとも紛失、配達用の軽バンもエンジンを載せ変えて走行距離はすでに18万kmを超えたところである。

デジタルカメラは盗難にあって紛失! 携帯のカメラで頑張ってる。
それにレジも虫の息だったりする。
湯沸かし器も時々、お湯が沸かない。  これによりカップ麺に犠牲が出たりするのだ。

それでもぜんぜん、まだいける!

しかし、プリンターとDVDーROMだけはほしいと思っている。
思えば、途中からディスプレイが入り、電動工具をはじめ機材を揃えるのに経費がかかった。
考えようによっては、もうひとつ新しい家業を立ち上げたのと同じなのだ。

そのおかげで、他の花屋にはない技術を習得できた。
もっと、営業に使う、絵(写真)がほしい。
それを 使って営業して、機材を新しくして、人員も入れたい。

                     丸窓のディスプレイ
                          このような営業に使う絵がほしい

機械より人だ。
人さえ優秀であれば、何でもできる。
昔、武田信玄の甲斐の国には、「人は堀。 人は石垣、人は城。  情けは見方、仇は敵なり。」という言い伝えがあった。
つまり、「国を守るのは城や石垣ではなく、優れた人材である。」という事だ。

 今、retrieverは、それは正しいと思うけれど、偏りすぎてもな・・とも考える。
と、いうのは、今から60年前の太平洋戦争で日本は人に偏りすぎて敗北した部分もあるのだ。
この考え方の変化は、この後、いろいろなところで触れていこうとは思う。

しかし、とにかく今は目の前の事を頑張ろう!

冬の美容に欠かせないのが湿度管理だ。
これを見逃す人、見逃さない人・・時間が経てば、肌の若さに雲泥の差がついているぞ。

加湿セラミックファンヒーター HX−1200C−A




まずは、湿度の保持だ。 美容だけではなくドライアイやウィルス防止にも・・
まずは、その辺の基本的環境を整えるところからだ!

SHARP 空気清浄機 除菌イオン FU−S25CX−W




きれいな酸素を吸って、精神も身体もリフレッシュ。 
殺菌効果とイオンの働きで健康管理もしてくれる。
ホコリ吸いすぎて、お鼻毛伸びるのはやくなってませんか?・・・俺は、はやいです・・

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2007.11.28 Wednesday

後半戦がんばろう

昨日、水仙がほしくて、中卸しに注文のFAXを送信しておいたのだが、どうやらそれが向こうに届いていなかったようである。
俺はいたって呑気なもんで、もう取っていてくれてるつもりで、中卸しに行ってみて、はじめてそれに気づいた為、それからあわてて捜したのだが、この時期は入荷数も少なく、手にはいらなかった。
明日使うのである。

どうしても必要なのだ。
普段であれば、他の花材に変えてもらう事もできるのだが、今回は絶対大丈夫と先生に太鼓判を押してしまっていたのと、ロスを考え、計画的な仕入れのうえでこれ以外にない注文だった。
他の花材は、どうにかなるものの、水仙だけは手に入れる必要があった為、入手できそうな花屋をまわり、購入して横流しにする事にした。

幸いにして、読みはあたり、ありそうな花屋3店舗をまわり、うち2店で買い揃える事ができた。
帯広のディスプレイが終わり、次の恵庭の物件が来年に延び、なんというか拍子抜けしてしまいボーっとしてしまっている。
一昨日は階段から落ちるし、原因はわからないが、右肩の痛みは日に日に悪化するし、一体どうなっているのだろう。

それはそうと、水仙を探している合間をぬって、鉢物の問屋さんからショップに飾るポインセチアを仕入れてきた。
些細な事だが、ショップに飾ると少しは気分が明るくなった。
不思議なものであるって、花屋が言っててどうするんだ!

とにかく、これで自分をいい方向に持っていこうと考える反面、よく考えてみると、FAXが完全に流れたかどうか、確認しなかったという根本的な理由がそこにはあるという事もある。
そうだ!  気持ちの問題ではないのだ。

花屋をやっていて、自分の良くないところもいっぱいある。
自営業は自分で治すしかない。
最近わかったのだが、失敗したり良くないところがある事自体は恥ずかしい事ではないのだ。
問題はそれを改善できるかどうかで、その後の人生が有意義になるか? 後悔して嫌になるかのちがいだ。

さぼろうと思えば、なんぼでもさぼれるし・・しかし、あと死ぬまでの人生が、半分として、やらなければならない事も、おおよそ見極められるはず・・・
ゴールがだいたい解ればそれまでの計画も難しくない。
え? 死ってゴール?    もちろん人間だから本能的に死にたくないし。

ただ不思議なのだが、そう考えると頑張れそうなのだ。
あと半分、ここをこう切り抜けて、この段階でここまでの水準に達して、その頃には体力がこの程度落ちてるから 老人の自分に有利なこっちで決戦だーーー!って・・

若い頃は人生にレールをひくのが嫌だった。
なんか、決められてしまうような・・自由を奪われるような・・・
しかし、自由気ままにやってるだけじゃ、大それた活躍ができない。
それに体や頭や外見だって衰えていく。    これは、確かに嫌だ!  でも避けられない。

ならば、速度も力も落ち、阿呆な戦力でも有利で互角に闘える戦略を考え、タイムリミットをめいっぱい利用して、ゴールまでなんとか無事にたどり着きたい。
チャンスがあれば活躍もしたい。
そう考えると、なんか楽しいじゃないか。

PS 本日、岩石の残りの作業だけは、なんとか終了させた。  ひとつクリア!

今月の携帯ストラップ

ケーキミニチュアマスコット(シフォンケーキ)






ケーキミニチュアマスコット(チョコケーキ)






ケーキミニチュアマスコット(チーズケーキ)





retriever、今、強烈にケーキが食べたい!  ただ、それだけの理由でのせた。
もう我慢できない。   これからコンビニにケーキ買いに行く!

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2007.11.27 Tuesday

花屋はもうお正月準備

 カレンダーがなかなか来ない。
生け花の先生方に、カレンダーと「お正月の注文書」を一緒に持って行きたいのだが、明日になっても発送されて来なければ、注文書だけ配る事にした方がよさそうだ。

 この注文書というのには、お正月用お稽古セットの金額が入っている一覧なのだが、毎年恒例で今時期に配る、いわばメニューみたいなものだ。
そして、松ぜりの前に、それぞれの項目にほしい杯数を書き込み、回収して、松、菊、千両、南天などの入荷数をだいたい割り出す。

 今年は、花が高いから、いつもの年よりロスに気をつけねばならない。
毎年、一種類や二種類はあまして失敗してきた。
松が大量にあまったり、南天があまったり・・・・
一昨年あたりから、ほぼ正確な仕入れがつづいているが、今年はうまくいくだろうか?

ひとつだけ決めている事もある。
仕入れ値がいかに高かろうと、今年はこれまでとおりの値段で出そうと決めたのだ。
どこの花屋も、値段をあげていて大丈夫だろうかと考えていたのだが、意を決したのだ。

 ところで、この注文書は、生け花を扱う花屋一軒一軒によってちがうのだが、例えば松、菊、千両とか、南天、値引き松、洋ユリとか、オモトやタイソウカンから仏花、榊など、お正月の主要なものがすべて記入されている。

しかし、年々洋花の需要が伸びていて、そのへんが花屋にとってイレギュラーになってくる可能性がある。
以前、retrieverが老舗の花屋で働いていた時は、12月末が一番のかきいれ時で、全員で明け方までかかって、このセット花を組んでいたものだ。

 だから、その頃から花屋になったらクリスマスはあきらめねばなるまいと思っていた。
しかし、自分で店をもってみたらそれ程、大変ではなかったので逆にガッカリさせられた。
その頃、その老舗の花屋は、札幌の池坊の指定店だったのだ。
どこの花屋もそんなものか?と思っていた。

だから、ショップを持って最初の年は、花をあましてしまった。
今年は値が厳しいから、特に仕入れをひきしめなければならなさそうだ。
仕入れのがカギになるから気をつけよう。
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2007.11.26 Monday

今年はなぜか怪我が多い

 ずっと前から気になっていた、ショップ外の積み重ねて置いてある岩石を今日は片つけようと考えていた。
しかし、その前に2ヶ月以上前から痛みを感じていた右肩が、いよいよ我慢できなくなってきたので、病院へ行く事にした。

 レントゲンを撮ってもらい、名前を呼ばれたので診察室に入ると、レントゲン写真が並んでいた。
こういう時って、思わず、なんか変な影 写ってないかな?と、不安になって捜しちゃうんだよな・・・・

 「原因はわかりません。」と医者は言った。
それで、骨肉腫ではないんだというのがわかった。
癌だったら、そうは言わないだろう。
コラーゲンが不足している訳ではないそうである。
しかし、痛い。

「運動してもいいんですか?」と聞くと、驚いたことに「いいよ。」と言う。
もしかしたら、本当は俺の事なんかどうなっても いいのではないだろうか?という程、大雑把な診断だった。

 大丈夫という事を信用して、岩石のかたつけにとりかかった。
不思議な事に重いものを持っても痛くないのだ。
だが、肩を ある角度にすると激痛が走る。
それに気を付けながら日没まで岩石の運搬作業をした。
つづきは明日。

 そして、終了直後、なんと!足がもつれて階段から転げ落ちて 下のシャッターにガシャーンとすごい音をたて、叩きつけられた。
道行く人達が「ああー!」ザワ、ザワ、ザワとしているのが聞こえた。

すぐにムクリと立ち上がり、恥ずかしかったので、ポンポンとズボンをほろい、何事もなかったようにポケットに両手を入れ、口笛を吹きながらヒョイヒョイと軽やかに歩き、店に入り戸を閉めた。
左手の親指をちょっと痛め、しばらく誰も見てないところで、ピョンピョン跳ね回っていたが、しばらくしたら痛みがやわらいだので、また無表情に変え、仕事にもどった。

今日は石がらみのコマーシャルだ!

K18WG揺れる3ストーンダイヤ0.2ctトリロジーペンダント




石は石でも、みなさんが大好きな石!  たまたま見つけました。
retriever、宝石の事はよくわからん・・・・・
なんでも今回限り、大赤字の特別出品だそうです

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2007.11.25 Sunday

二年目のポインセチア

 北海道でこの時期、お客さんから聞かれる質問で多いのが、ポインセチアの花を赤くする方法である。
去年購入したポインセチアの花が赤くならないという人が多い。
だいたいあの赤いところは、花ではなく包というのだ。

すでに、知っている方も多いかもしれないが、ポインセチアは短日性植物である。
短日性植物というのは、一日の夜の長さ(暗期)が一定時間以上長くなると開花する性質をもつ植物の事だ。

 ポインセチアの包葉が赤くならないのは、室内で育てていて、照明などをつけ夜になっても明るい環境にあるケースがほとんどである。
特に北海道の場合、この時期は気温も低くなるので、鉢花を室内に入れているケースが多い。

同じ短日性植物のデンマークカクタスが、花を咲かせやすいのは、ギリギリまで外に出しておいて、つぼみが付いた頃、室内にいれている人が多いからである。
しかしポインセチアの場合はそうはいかず、ずっと室内で育てていたりする場合も多い。

日が沈むと暗くなる温室、または部屋があれば問題はないのだが、そうでない時は自分で時間を気にしながら、箱をかぶせて色を付けるしかない。
箱をかぶせる時間を毎日、少しずつ早くするのだ。

しかし、これは、よほど意欲のある人でなければ、そう出来る作業ではない。
したがって、やはりポインセチアは1年ものとして毎年、購入する方がいいだろう。

最近では変わった色のポインセチアも出ているから、年によって気分を変えた味付けが出来るはずだ。

しかし、どうしても育てたいというのであれば、夏の間も毎日水をあげて育ててみるのも おもしろい。
ひょろ長い、ちょっと買った時とはちがった感じの植物になるが、それはそれで味がある。
葉牡丹なんかも同じ事がいえるので、ちょっと どんなふうになるか試してみるのも、また一興だろう。

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2007.11.24 Saturday

行列

 故障中のプリンターの修理をするか、新しいプリンターを購入するか、それが問題だ!
近所のデンコードーで激安のプリンターが出るとチラシに出ていた。
4台限定で朝9時半に整理券を配り、早い者勝ちという本日の目玉商品だ。

それなら、修理するより安いから、それを購入しようという事になり、retrieverが並ぶ事になった。
しかし、retrieverはどういう訳かそれには、乗り気ではなかった。

万が一、プリンターが手に入らなかった場合、FAX付き電話を購入する事となっていた。
案の定、そのふたつの目玉商品は、そうとう早くに並んでいた人達に売れてしまい、retrieverは手ぶらで帰ってきた。
人生の厳しさを悟った朝であった。

 今日一日、その事でとても肩身の狭い思いをした。
ひじょうに疲れてしまい、仕事がはかどらないのだ。
何の為に、朝早く行ったのかという事になってしまった。

仕事もすべては、こなせなかった。
それで、元気付けという訳ではないが、仕事が終わって回転すしでも食べにいき、気を取り直す事にした。

ところが、そこでも家族連れの行列で、いつになったら食べれるかわからない。
結局、大衆食堂みたいなところで焼きそばを食べ、何の為に外食しにいったか、わからない事となった。
売り上げの方は、連休中日としてはよく売れたが、なんともいえない疲労感がたまった。

 それとここだけの話だが、あのプリンターを買う為の経費は、安売りのダウンジャケットを買うのに使ってしまったのだが、果たしてショップの経費として認めてもらえるだろうか?
配達に着るのにも使うのだが、かっこいいパイロットっぽいワッペン付きのフードに毛のついた軽いダウンだ!     当然、経費だろう・・・これは・・・・

ミリタリージャケットは多機能で便利だ!

【MONCLER】モンクレール 2007-2008年秋冬新作 メンズ ダウンジャケット K2 ケーツー (シャイニーカーキ)/T2




retrieverが買ったヤツはモスグリーンで
丈がもっと短いタイプのフライトジャケットだ。
今日は落ち着いたやつをのせてみよう



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2007.11.23 Friday

オーストラリアの花達

 これからの時期、北半球の日本は生花の生産量が減る。
もちろん、正月の松、菊、千両、オモト、枝物なんかの流通が年末にあるが、これから夏になる南半球の花の入荷の助けをかりて、俺達花屋はこの時期を乗り越えていく事になる。
今日はそんな、南半球は、オーストラリアの花達の話だ。

 オーストラリアの花は、北半球に住む者達にとって、なんとも奇妙な姿の、それでいて不思議な魅力に満ちた花々に見える。

オーストラリアの花はよくワイルドフラワーという言葉で呼ばれるが、ワイルドフラワーという名前の植物があるのではなく、オーストラリア に咲く野草の事をそういうのである。
西オーストラリア州 には、独自のワイルドフラワーが約1万2千種もあるため、この州は野草の州ワイルドフラワー・ステイト (Wildflower State) の名で呼ばれたりもするくらいである。
ユニークなものが多く存在する理由は、東に砂漠、西に海とこの州が地理的に孤立していたためだと考えられている。
研究が開始されて歴史が浅いので、まだまだ解っていない事も多いのだ。

この地に1770年の4月、クック船長の率いるエンデヴァ号から上陸した植物学者のバンクスたちにとっては、見るものすべてが未知の植物であったという。
そのため、クックはこの上陸地点のある湾を植物学湾(Botany Bay)と命名した。

        オーストラリアの花達2         オーストラリアの花達1
現在、オーストラリアには約25,000種の種子植物が知られており、未発見未記載のものがまだ数1000種もあるだろうといわれている。
現に、ウォレミマツ(Wollemia nobilis)のように樹高が40mにもなる裸子植物でさえ、1994年になって発見されたという例もある。

 ワイルドフラワーは、もともと乾燥地に生息している花が多い為、水枯れしにくく日持ちするのでアレンジなんかにも使いやすく、ドライフラワーにもなるので、リースなんかにも使用できる。

みなさんのご近所の花屋でも もう店頭には並んでいる筈で、「オーストラリアの花」と聞けば店員さんが教えてくれる。
代表的なのは、カンガルーポー、バーゼリア、ワックスフラワー、ピンクッションなどである。

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2007.11.22 Thursday

ポインセチア入荷開始

 生花の値上がりには深刻なものがある。
お客さんからポインセチアの注文があり、朝の配達の後、今年の価格を心配しながら、園芸の卸売り市場へ行ったが、思っていたよりは、落ち着いた値段で一安心した。

                  問屋さんポインセチア
                    園芸の問屋さんにズラリと並んだポインセチア
                    これは見本で、この後大量に入荷してくる。
                
 鉢花も温室などの灯油代の影響を受けるのでは・・と思っていたのだが、これは北海道の考え方だろうか?
聞くところによると、九州なんかでは、外にポインセチア畑があったりするという事だ。

 なるほど、それなら経費は今までと変わらないから値上がりも運送費の分くらいですむ訳である。
北海道の温室では、暖房器具を使用する為、灯油代の値上がりが影響するのだ。

それなら、これから夏を迎える南半球、オーストラリア、ニュージーランドなんかの輸入花も安くならないだろうか?
しかし、まあこちらの方は、航空燃料が高くなるので、そうはうまくいかないかもしれない。

 そんな中、12月中旬だった予定のディスプレイも、来年1月中旬に伸びた。
最近まで、生花のみを扱うショップに比べ、うちはディスプレイをやっているから有利だと考えていたら、フェイクや資材の方も来年から値上がりが決定して、カタログも新しくなるという知らせが届いた。

 心配されるのが品不足、いわいるインフレである。
誰かが、一儲けしようと商品を独占して買い抑えてしまい、品物が無くなる。
すると、今のような値上がりに、さらに拍車がかかり相場が爆発的に跳ね上がる、そこで少しずつ溜めていた商品を売って大もうけする。
そういえば、最近、営業の電話で悪徳商法の先物取引からの誘いが、しばらくきていない。

お金の価値が下がるという事になるから、借金している人は有利なのか?
お金の価値が三分の一に落ちたとしたら1000万借りている人は333万くらいのリスクになってしまう訳である。

 逆にお金で苦労して一億円溜めて持っている人は、たしかに一億持っていても 買えるものは3333万円分に逆戻りだ。

資本主義はゲームなのだ。

今まで物価スライド制をうたっていたものは、対応しきれなくなってくるかもしれない。
・・例えば年金とか・・・・
公務員の給料をアップさせる為に税金は上げなければならないだろうし、一体どうなるんだ!
                  
年末人気の二大鉢花

ポインセチア《クリスマスギフト好適品》




ポインセチア
一体いくらになるか?と思っていたが良かった・・・
お得でインパクトある今年のお歳暮!


シクラメン レッド系 5号鉢




こちらも、まだそれほど高くありません!
この後どうなるか? 今がチャンス
かも?
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