2013.11.08 Friday
安土城はファンタジーの世界
JUGEMテーマ:地域/ローカル
昔、日本を ひとりで旅したとき、姫路城に行った事がある。 姫路城は当時のままで 残っている。
だから 昔、日本の城がどんな姿をして 中の様子はどうだったか? と言うと あの姫路城のイメージが 僕の中にはある。
そうだ あの感覚があるから・・ 尚更 最近、CG などで設計図や記録を元に復元されてきている 織田信長が建てた安土城の姿を見ると 驚きを隠せないのだ。
城といえば あの旅のとき、他にも 名古屋城、大阪城、信州上田城、熊本城、春日山城跡 にも行っているのだが・・・ どうも 安土城だけは、他の日本の名城とは、だいぶ、違う様相のようだ。
宮崎駿 のアニメ 『千と千尋の神隠し』 に 油屋(あぶらや) っていう 八百万の神々が集う湯屋が登場して、 それが すごく、不思議な感じの建物なんだけど、・・・・ そんな ものなんか ぜんぜん比べ物にならないくらい 安土城の内部は、摩訶不思議な世界だったようだ。
地下1階地上6階建てで、天主の高さが約32メートル。 それまでの城にはない独創的な意匠で絢爛豪華な城であったと推測されている。
また、当時、宣教師の ルイス・フロイス は 「華麗さにおいて ヨーロッパの最も壮大な城に匹敵する。」 と述べている。
それでは、今日は、みなさんに CGで、当時の 安土城を 観光旅行していただきましょう。
昔、旅に行って 城下町を迷いながら 子供の頃 プラモデルで作った姫路城の 巨大な実物が目の前に現れ 門をいくつもくぐり 天守閣に入って行った時・・ あの興奮と楽しさが 未だに忘れられないのだ。
同じような 体験を このシュミレーションで みなさんも 楽しむことができます。
男の人は、自分が戦国武将にでもなった つもりで・・・・
女の人は、当時の お城に住む 女性になったつもりで・・・・ どうか ご覧ください。
さぁ それでは、みなさん 今から 500年前の 本物の安土城に 行ってみましょう。
本丸 天守閣 が ヤバイ です。 もう・・ ヤバイという表現しかできません。
敵と戦う構造になっているのに 内部は、4層吹き抜け(B1F〜3F) になっていて・・ しかも、そこは、木造で構築された オペラハウスになっているというのです。
舞台は 一番下にあるのではなく 中空の位置 2階 (一番下から3階の高さ) にあって 巨大な吹きさらしの空間を挟んで 同じ階の 反対側 からそこで行われる 能 や 歌舞伎などの催し物を 見物するわけです。
( また、吹き抜け を囲む その同階 その上の階 そして黄金の茶室に続く 3階にかかる橋の上からでも 舞台を見れる。 立体的な会場になっていたりします。)
もちろん 木造のホールですから 素晴らしい音響効果が期待できるはずです。 上も下も 巨大な 何も無い空間です。
モーニング娘。のライブも ここで見たいものです。(笑)
そして、更に 安土城の構想の凄いところは、城の内部に 当時の日本としては、最終兵器である 天皇陛下に暮らしていただこう・・・ という事で、事実上、実現していたら攻撃は不可能・・ 攻撃すれば逆賊になってしまうわけで・・ その発想がまた・・・ なんというか?(笑)
信長は、遷都して、ここを日本の首都にするつもりだったんですね。
皇室が城内にある効果は、もうひとつあります。 ありえない とは思いますが 外国の 国王や貴族が ここを訪れたとき・・・ 例えば イギリス国王陛下のような方が訪れたとしても 同じ立場、同じステータスで 対等に 接して話し合うことができるのです。
外国から総督官が来ても 陛下の前では 当然、敬意を表し平伏します。 信長は、その横で 威張って 大きな態度で 小さくなったペリーみたいな奴を 見下ろしながら ガーガー 話を進められるワケです。(笑)
また、首都は、物資輸送の面から 海に面している方がよいのではないか? と考える人も多いと思いますが、信長は、琵琶湖を利用して 日本海側と太平洋側に向って 船が通る 運河を掘り、つまり 日本列島を横断できる 水路を建設しようとしていました。
そう考えると 海上の交通としては 日本海からも太平洋からも運河に入り 琵琶湖に入ってこれるので 流通面でも日本の中心に 安土城がなるのです。
政治、経済、流通、軍事 すべての面で理想的な 遷都と言えたでしょう。
とんでもない事です。(笑)